世界中を旅するように

世界中を旅したい、自由に暮らしたい!そんな夢みがちな私と料理人の夫との毎日をゆるーく綴ります。

助六由縁江戸桜

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先日、千秋楽を迎えた柿葺落六月大歌舞伎の第三部『御存鈴ヶ森』『助六由縁江戸桜』を観てきました。

今までいろんな舞台を観てきましたが、歌舞伎を観た事はありませんでした。理由はいくつもあって、面白くなさそう、難しそう、敷居が高そう・・・etcで、人生で観ないままでもいいかなとすら思っていたところ、縁あって観にいくことに。

で、ものすごーく面白かった‼

洗練された芸や身のこなしがいちいち素敵だったし、衣装は華やかで綺麗だし、観ている間は夢のような時間でした。イヤホンで解説を聞きながらだったので、内容も理解できたのも良かったな。

とにかく助六を演じた海老蔵がめちゃめちゃカッコいいの。花道から出てきた瞬間、あまりのカッコよさに釘付けになりました。ああ、馬鹿にしててごめんなさい。無知は怖い。なんでこの人がモテるのかってことが初めて腑に落ちました。

あと、面白おかしい話をする通人の役を三津五郎が粋に演じていました。「じぇじぇじぇ!」とか「海老蔵さんのブログものぞいておこう!」とか言って観客を湧かせるも「一か月よく勤められました、お父さんも星になって見ていると思いますよ」と皆ほろっとさせるあたり、うますぎる。

助六の役は、本当は団十郎が演じるはずでした。そして通人を、歌舞伎座のさよなら公演の時に勘三郎さんが演じていたとか。今は二人とも亡くなっちゃって切ない気持ちでいっぱいに。

 映画「プリティーウーマン」でジュリア・ロバーツが初めてオペラを見て感激するシーンを見て、「幸福な観劇体験だなあ」と思ったことがありましたが、今回はまさにその「幸福な歌舞伎体験」。知り合いに関係者がいて、ちらりと楽屋のほうへ行くことができましたが、裏方のおじさんたちも艶っぽい人が多かったなあ。浮世離れしてる空気がそこここにあって、ちょっともう、別世界でした。

また近いうちに観にいけるといいな。幸福な体験をもっともっと、してみたい。